過払い金返還請求は、司法書士や弁護士といった法律の専門家に依頼するのが一般的です。しかし自分で行うことができないということではありません。過去、実質年率20%を超える金利で借りていた人、旧金利で5年以上借金を返し続けた人、旧金利の時代の借金を完済してしまっている人、このようなケースは過払い金が発生している可能性が高いと考えられます。しかし「返済してくれ」といって、返済してくれるものではありません。
しかるべき手続きのもとで、請求を起こします。現在は完済後に過払い金返還請求を起こしても、信用情報機関に「債務整理」もしくは「契約見直し」という形で登録されることはありません。行政書士や弁護士に依頼すると、それなりの成功報酬を払うことになりますので、「自分でできるならそれが一番良い」と考える人もいるでしょう。法的に明るく、交渉にも長けた人であれば、それも可能です。
しかし請求される側も、出来るだけ払いたくないものです。個人からの請求には、なかなか対応も厳しくなりがちです。行政書士や弁護士は、補遺率かであると同時に、交渉力にも長けています。そのことを相手も充分わかっていますので、対応も全く違ったものになります。
また交渉のプロが交渉することで、返還金額も往々にして高めになります。結局、成功報酬を支払っても個人で行うよりも金額が大きかったということも少なくありません。専門家に依頼した方が良いと言われるのはそのためです。